歯ぎしりしてませんか?
「噛むこと」にはストレスをコントロールする働きがあります。
噛むことにより脳が落ち着き、リラックス効果を得られることが認められており、
睡眠時の歯ぎしりはストレスを発散させ、ストレスから身を守る大切な機能であると考えられています。
ストレスは体に悪影響を及ぼし、深刻な病気につながる重大なリスクともなりますので、ストレスを軽減させるための歯ぎしりは必ずしも悪いものとは言えません。
しかし、食事の際の噛む力は強くても30㎏程度、睡眠時の噛む力は50㎏~100㎏ともいわれています。
歯ぎしりをする人は、睡眠時におよそ40分程度強い力で噛み続けていると言われているので、歯への負担も相当大きいものと考えられます。
歯ぎしりは無意識に行われるため、睡眠時以外の日中にも自覚なく行われていることがあります。
皆さんの中にも、「気づいたら仕事中に歯を食いしばっていた」ということはありませんか?
こんな症状がある方は、気づかないうちに歯ぎしりをしている可能性があります。
・朝起きると顎が痛い
・詰め物がよく取れる
・歯が欠けたり割れたりしたことがある
・上あごの真ん中あたりや下あごの内側の骨が出っ張っている、など
無意識に行われる歯ぎしりを止めることはなかなか難しいのですが、歯ぎしりの負担を軽減するためにできることがあります。
その1 睡眠時の歯ぎしりによる歯の負担を減らすためにマウスピースを装着しましょう
最近ではネットで手軽に購入することもできるようですが、歯科医院で型を取り自分の歯型に合ったマウスピースを装着することをお勧めします。
その2 歯ぎしりの習慣や癖を直しましょう
日中の歯ぎしりは気づかないうちに癖になっています。
パソコン作業中など集中して作業をしているときに歯を食いしばっていないか時々意識して顎の緊張をほどきましょう
その3 睡眠の質を上げましょう
歯ぎしりは眠りの浅い時に起きやすいので、ぐっすり眠れるよう生活習慣を整えましょう。
質の良い睡眠がとれるよう、ストレスの軽減を意識し、眠る前の携帯電話の使用も控えましょう。
歯ぎしりでお困りの方や、歯ぎしりをしているかも、と感じている方は歯科医院に相談してみましょう。
歯ぎしりで傷んだ歯を守るために、定期的な歯科医院の受診をお勧めします。
2020年10月19日 (月)
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